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日本人の魂の蘇生のために

日本人の魂の蘇生のために

■Tatsuをはじめたときの挨拶

今日の私たちにとって、「豊かな生活」「快適な暮らし」とは、物質的な『もの』を中心にした価値観だといえます。
自動車、電気製品、高級ブランド等など、こうした『もの』を、いかにより多く手に入れたかが、今の私たちの「幸せの基準」になっているのです。
またいつの間にか、どれほど高級な『もの』を身につけているかが、その人、あるいは私たち自身の価値にさえなってしまっているのが現実です。

受験戦争をはじめ、環境問題などを含むさまざま社会問題、苦しみやコンプレックスさえも、突き詰めればその多くは、こうした『もの』に偏りすぎた、私たちの価値観からきているといっても過言ではありません。
『もの』はあくまでも、「心の道具」にしか過ぎません。余分な機能を付け過ぎた電気製品は、むしろわずらわしいものであることは、私たちが一番よく知っています。

日本の高度経済成長、そしてバブル経済も終わり、「ものからこころの時代へ」と叫ばれるようになってから、もう随分と時が過ぎました。しかし、それをわかっていながら、そこから抜け出せないでいるのが、今の私たちなのです。
「こころの時代」の価値観とは、より精神的な『こころ』を中心にした「豊かな生活」「快適な暮らし」を追求することです。
「豊かなもの」ではなく、「豊かなこころ」をいかに手に入れるかが、「こころの時代」の「幸せの基準」なのです。

それでは「豊かなこころ」とは、どのようなものなのでしょうか。
世界の聖人賢者たちの言葉を借りれば、それは「いかに人を愛するか」、そして「人知を越えた自然や宇宙、あるいは神仏をいかに敬い尊ぶか」ということなのです。自分を愛し、家族を愛し、他人を愛し、国や世界を愛し、そして思いやる『こころ』がどれだけ豊かにあるのか、ということなのです。

人類の欲望には際限がありません。しかし、それが科学の発達を促し、時代とともに便利な生活を生み出してきたのは事実です。しかし、それと同時に私たち自身の、『もの』に対する限りない執着や固執が、限りある人生に対して、多くの苦しみを生み出してきたのもまた事実なのです。

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。私たち日本人は既にもう、生きるために必要な、最低限の衣食は足りたといえるでしょう。それならば、次に私たちがしなければならないことは、それに見合った礼節を知り、愛をはぐくみ育てることなのではないでしょうか。
 そうしなければ、私たちが本当の幸福を得ることは、おそらくないでしょう。

21世紀を迎え、私たちは「ものからこころの時代へ」の、産みの苦しみを迎えています。 『もの』を中心にした価値観と、『こころ』を中心にした価値観の中でいかにバランスよく生きればよいのか、というジレンマに陥っているのです。
ヒーリングスペースTatsuではそうした社会や人々が、今以上により「豊かなこころ」を得るための、役割のいったんを担うことが出来ればと願っております。
 また、そのためには瞑想、気功、ヨガ、あるいは特定の宗教や考え、といったものにとらわれることなく、少しでも「豊かなこころ」を育む材料となるものがあれば、それを惜しみなく提供していきたいと考えております。


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